横浜高校野球部2022注目選手と神奈川大会成績 | 紋別市の観光旅行から人生は変わった

高校野球

86日に開幕を迎える全国高等学校野球選手権大会(夏の甲子園)2022、その代表校を決める予選が全国各地で行われました。

49ある地区の中でも東海大相模や慶応などの強豪校がひしめき、激戦区である神奈川県予選を勝ち抜いたのは横浜高校です。

 

横浜高校の硬式野球部は、春16回、夏18回の全国大会出場の経験があり、「平成の怪物」と呼ばれた松坂大輔氏やアメリカでプレーする筒香嘉智選手などを輩出した名門。

今回はそんな横浜高校の2022年、注目選手の紹介と神奈川県大会予選の成績、戦いぶりを振り返ります。

横浜高校2022の注目選手

プロ野球選手、メジャーリーガーを輩出する横浜高校。

練習はもちろん厳しいと思います。

そんな環境の中、実力をつけ上手くなっていくのが注目選手になると思います。

今回は横浜高校の2年生ながら活躍が期待できる注目選手を紹介します。

緒方漣(2年生、内野手、右投右打)

彼の名前に聞き覚えがあるという高校野球ファンの方がいれば、それはおそらく昨夏のことでしょう。

2021年の夏の甲子園大会、その初戦、広島県代表の広島新庄との対戦です。

0-2で迎えた9回裏の攻撃、2アウト1,3塁の一打サヨナラという場面で打席に入ったのが、緒方漣選手でした。その2球目、真ん中あたりに来た130キロのストレートを打ち返し、打球は左翼方向へ。

 

これが甲子園の歴史上、1年生としては初となるサヨナラ3ランホームランとなり、大事な初戦にけりをつけるとともに、彼はその存在を全国に知らしめたのです。

身長167センチ、体重63キロと小柄ながら、ボールを飛ばす力がないわけではありません。

ただ、彼はホームランバッターではなくアベレージヒッターであり、ボールを遠くへ飛ばすことよりも、ヒットにする技術の方が優れています。

 

神奈川県予選では全試合で1番を任され、7試合で13安打を放ち、打率.538の高打率を記録しました。

彼の魅力は守備にもあります。1年生の時から内野守備の要であるショートを務めているだけあって、周囲からの彼への信頼は揺るぎないものがあるでしょう。

 

しなやかな身のこなしと無駄のない動き、どんなバウンドの打球でも処理してしまう対応力の高さ、守備範囲の広さ、外野との中継プレーなど、どれをとっても一級品。

2年生ながら今大会NO.1のショートとも呼ばれています。彼の働きぶりがチームの命運を左右するほどの影響力を持っており、その活躍から目が離せません。

杉山遥希(2年生、投手、左投左打)

守備ではショート、打撃ではリードオフマンを務める緒方選手。

2年生なら、名門のエースナンバーを背負う杉山遥希選手も2年生です。

1年生だった昨夏の甲子園にも出場しています。

横浜高校を引っ張る選手は下級生が多いようです。

身長180センチ、体重82キロの立派な体格のその背中には、2年生とは思えないエースとしてのプライドが宿っています。

ノーワインドアップの投球フォームから繰り出されるストレートの球速は最速140キロと、驚くようなスピードがあるわけではありませんが、球速以上のキレがあります。

持ち球はスライダーとチェンジアップ。特にスライダーの切れ味は抜群で、これらの変化球と130キロ中盤から140キロのストレートを組み合わせて投げるその投球には、安定感が光ります。

神奈川県大会決勝では、同じく強豪の東海大相模を相手に、わずか96球で2安打完封。

相手打者の反応を見て、セットポジションからクイックで投げて相手のタイミングをずらすなど、単に投げるだけではないクレバーな一面も持ち合わせています。

杉山選手はまだ2年生であり、これからさらに成長していくだけのポテンシャルを持ったピッチャーです。2年生の投手としての完成度は頭一つ抜けていると言って問題ないでしょう。

夏の甲子園予選、横浜高校神奈川大会の成績

夏の高校野球2022神奈川県大会で優勝した横浜高校の成績を見てみましょう!

神奈川県大会では楽勝の試合と厳しい試合がハッキリと分かれていました。

横浜高校神奈川県大会成績

2回戦 横浜 10-0 生田東 6回コールド
3回戦 横浜 8-0 平塚江南 7回コールド
4回戦 横浜 9-0 茅ヶ崎西浜 7回コールド
5回戦 横浜 4-2 横浜隼人 延長10回
準々決勝 横浜 8-1 藤沢翔陵 7回コールド
準決勝 横浜 11-1 立花学園 6回コールド
決勝 横浜 1x-0 東海大相模 9回裏サヨナラ

横浜高校は7試合を戦い、5つの試合がコールドになるなど、圧倒的な強さで対戦相手に勝ち続け、甲子園への切符を掴みました。

特筆すべきは、失点の少なさ。7試合での総失点はたったの4点。

1試合の最大失点でも2点で、平均失点数はわずか0.6点。さらに、守備にも強みがあり、7試合でのエラーの数は4つ。

平均すると1試合あたり0.6個という手堅さを誇ります。

平均得点は7.3点であり、すでに述べた緒方選手や主将で4番を務めることもある玉城陽希選手(3年生)などが打線の核です。

また、横浜隼人戦で延長10回に決勝打を放った大坂啓斗選手(3年生)や、決勝の東海大相模戦で試合を決めるサヨナラ打を記録した萩宗久選手(2年生)など、ここぞという場面での勝負強いバッティングをする選手の活躍も光ります。

横浜高校は安定した投手陣と、時に勝負強さを発揮する抜け目ない打線を武器に、7試合を勝ち抜いてきました。

まとめ

2022年の横浜高校の強みは総合力の高さにあります。

注目選手のエースの杉山選手や鈴木楓汰選手(2年生)を中心とした投手陣、緒方選手や玉城選手が引っ張る打線は、全国の中でもかなり高いレベルでしょう。

横浜高校は昨年よりも完成されたチームになった印象ですね。

昨年の甲子園では、初戦の広島新庄には劇的な勝利を飾ったものの、2回戦の智辯学園(奈良)には0-5で完敗。

なので今年はどうしてもそれ以上の成績が期待されます。

緒方選手や杉山選手などの中心選手には下級生が多く、来年はさらなる飛躍を遂げる可能性もあるでしょう。

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