北海道オホーツクの流氷を砕いて進む紋別のガリンコ号と網走のオーロラ号(おーろら号)
両方とも迫力がありどちらの砕氷船も観光客にとても人気です。
でも、ガリンコ号とオーロラ号の違いって何だか分かりますか?
これからどちらかを予約して楽しもうという方に向けて
今回は、分かりやすく徹底比較して紹介します。
ガリンコ号とオーロラ号を比較
現在、紋別で運行しているガリンコ号2は2代目になります。
2021年1月10日就航予定の「ガリンコ号III IMERU(イメル)」は、3代目になるのですが今回は現行のガリンコ号Ⅱとオーロラ号を比較したいと思います。
大きさや速力、最大定員等の比較
ガリンコ号2 | オーロラ号(おーろら) | |
全長 | 全長35.0m | 45.0m |
幅長 | 7.0m | 10.0m |
最高速力 | 11ノット | 14.3ノット |
総重量 | 150トン | 491トン |
最大砕氷能力 | 約60㎝ | 約80cm |
最大定員 | 195名 | 450名 |
ガリンコ号Ⅱとオーロラ号の主要項目をを比較すると、その違いは歴然ですね。
そもそも大きさがオーロラ号の方が圧倒的にデカいです。
横長は、3mしか変わりませんが総重量が341トンもありオーロラ号の方が重たいです。
それだけ大きいわけですから最大定員もガリンコ号2よりオーロラ号の方が255名も多く乗船することが出来ます。
ガリンコ号とオーロラ号の見た目や砕氷方法の違い
流氷を砕きながら進む砕氷船のガリンコ号2とオーロラ号。
観光客を乗せて楽しませるという目的は同じですが船自体の見た目はまったく違います。
ドリルに圧倒されるガリンコ号
ガリンコ号2の最大の特徴は船首にスクリューが2基ついていることです。
これだけ異才を放つ船ですから港に停泊している時ですら見入ってしまうくらい。
このスクリューは、アルキメディアンスクリューといって、あの有名なアルキメデスの「ねじの原理」を利用して作られ流氷域の航行ができるようにしています。
初代のガリンコ号には、スクリューが4基ついていたようですが2代目ではパワーがすごくなったので2基でも十分ということになりました。
普通の船のスクリューは後ろの付いていて海面より下になるので見えません。
しかしガリンコ号2の全面に付いているスクリューは海面より上がっているのでホント見ているだけでも圧倒されるのでかなり楽しいです。
大きさに圧倒されるオーロラ号
砕氷船である「おーろら」は、ガリンコ号と比較すると圧倒的に大きいです。
ただ、船の形としては普通の船と何が違うの?
そういう人もいるのではないでしょうか。
ガリンコ号もオーロラ号も同じ”砕氷船”ですが見た目はまったく違います。
ガリンコ号はドリルスクリューがついているので砕氷船って感じがしますがオーロラ号はそんな感じしませんよね。
ただ、世界にある観光用の砕氷船の中で、最初から観光客用として作られたのは「おーろら」が世界初になります。
ドリルスクリューがついていないオーロラ号がどうやって氷を割って進めるのか?
船首部で氷板の上に乗りかかって船の重さで氷板を船の下側に押し割りながら前進していきます。
ということでガリンコ号とオーロラ号は、どちらも砕氷船だけど砕氷方法の仕方はまったく違うということですね。
最後に
今回の記事は「ガリンコ号とオーロラ号を比較!その違いとは?」でした。
同じ北海道のオホーツク海で活躍する流氷の観光用に作られた砕氷船のガリンコ号とオーロラ号。
一番の違いは、何と言ってもその見た目でしょう。
ガリンコ号は、ドリルスクリューがいかにも「砕氷船」て感じの見た目です。
オーロラ号は、パッと見た感じだと普通の船にしか見えません。
実際は、春、夏、秋のシーズンは知床観光船おーろらとして運航しているわけですから間違いではないです。
ちなみにガリンコ号も6月から9月までは釣りや遊覧クルーズ船として活躍します。
ただ、僕のおすすめはやはり1年の内で短い期間しか見れない、流氷観光をしてもらいたいです。
料金のことより、何たって場所が遠いですからね、なかなかそんな何度も行けるという方も少ないと思います。
人生の中で流氷が見れるのも凄いんですが、それを砕いて進む体験をするのは、ほんと貴重なことだと思います。
今回は、ガリンコ号とオーロラ号の違いについて紹介しましたが参考になれば幸いです。
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