野球のバッテリー間で使用するサイン伝達電子機器「ピッチコム」が今季のMLBで正式に使用することが可能になりました。
まさかこんな時代が来るとは・・・
元巨人の槙原寛己投手、視力が悪くてキャッチャーのサインが見えないとよく嘆いてましたのね。
通算勝利数159勝でしたが25年前にサイン伝達電子機器があればあなたはきっと名球会に入れたと思います!
ピッチコムは多くのメリットがあるため、採用にこぎつけましたが、もちろんデメリットもあるはず。
そこで今回はMLBで使用許可が決まったバッテリー間のサイン伝達電子機器「ピッチコム」について詳しく紹介します。
バッテリー間のサイン伝達電子機器ピッチコムとは
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バッテリー間で使用するサイン伝達電子機器ピッチコムとは
- キャッチャーは送信機をグラブ側の腕に付ける。
- コースや変化球など球種をボタンで支持する。
- ピッチャーは帽子に付けたレシーバーで音声のサインを聞く。
- ピッチコムには捕手がコースや球種を選択するボタンが9つ付いています。
- キャンセルボタンとボリュームアップ、ボリュームボタンが付いています。
選択できる9つのボタンですが展示品にはこれだけは入っていました。
シュートがないけど?
そう思ったあなたは昭和のファンでしょう(笑)
シュートは基本メジャーではツーシームやシンカー、もしくはスクリューのどちらかで表現されます。
それにしても、なかなかのテクノロジーですね(笑)
もはや、スポーツというよりコンピューターの世界です。
でも、これ昨年はマイナーの1Aで試験的に試して成功。
今年もメジャーのオープン戦で実験的に試してみたらこれが選手からなかなかの評判で選手会の承認が得られました。
オーナー側と選手会側って、いつももめることが多いイメージですがサイン伝達電子機器についてはお互いの利害が一致したようですね。
実はバッテリー以外の野手にも使えるサイン伝達電子機器
サイン伝達電子機器は投手と捕手のバッテリー間のサイン交換が主な使い方です。
しかし実はそれだけじゃなくてバッテリー以外に最大3人までは受信機を使用することができるんです。
まあ、野球は9人でやるものですが残念ながら全員には行き届きません。
普通に考えれば残り3つは二遊間とセンターが持つことになるでしょう。
これで守備位置のポジショニングに役立つ思います。
もちろん、大谷シフトみたいに明らかに「右に寄って~」ってときはピッチコムの使用頻度はそんなに無いと思います。
やはり連係プレーのときはかなり使えそうですよね。
今までの野球がきっと変わります!
サイン伝達電子機器ピッチコムのメリット
今季(2020年)からサイン伝達電子機器を使用するというのはかなり革命的です。
それだけ凄いことをやるわけですからかなりのメリットがあるということですね。
サイン伝達電子機器ピッチコムのメリット
- 不正なサイン盗みが防止できる。
- 試合時間が大幅な短縮が期待できる。
- ポジショニングの指示がやりやすくなる。
- 槇原投手にように目が悪い人にも優しい。
- サインがなかなか覚えきれないピッチャーにも優しい。
- サインミスが減る。
- 二塁ランナーのサイン盗みを防ぐ為、捕手がマウンドに行く必要が無い。
結構なメリットがありますね。
まあ、この機器ができた一番の背景はやはり不正なサイン盗みの防止でしょう。
2017年にワールドシリーズを制覇して世界一になったアストロズ、そして翌年のレッドソックスが両チームともサイン盗みが発覚しました。
ホントMLBにとっては黒歴史です、優勝した選手も大手を振って自慢できないでしょう。
再発防止という意味でもサイン伝達電子機器は素晴らしい。
試合時間が短縮できるというのも良いですね。
延長戦のメジャーと日本プロ野球の違い。
- 日本のプロ野球は延長戦最大12回までの決まり。
- メジャーリーグは制限なし。
日本のプロ野球は勝ちきれずに引き分けになってしまうのも残念ですが大リーグのように何時間も球場で見ているファンも可哀そうです。
ただ、メジャーの延長は制限なしとはいえ、一応例外はあります。
試合中に日付が変わって午前1時過ぎたら新しいイニングに入れないというもの。
そこまで見ているファンも凄いですが、試合に出ている選手も凄い。
選手は数時間後に次ぎに試合の為、移動ですからね・・・
サイン伝達電子機器ピッチコムのデメリット
ここまでサイン伝達の電子機器についてメリットを話しました。
メリットについてはいろんなところで取り上げられていますがデメリットについてはあまり見かけないですね。
しかしちょっと考えればいろんなデメリットが見えてきます。
サイン伝達電子機器ピッチコムのデメリット
- 球場の歓声で聞き取れない、聞き間違いのリスク。
- キャッチャーのボタンの押し間違い。
- サイン電子機器の電池切れ(さすがに無いか)
- 盗聴の心配。
- サイン伝達電子機器の誤作動。
- ボタンを押す為、ちょっと目を離したすきにランナーがスタート。
どうなんでしょう?
こんなこと、ありえなくもないと思うんですが。
大歓声でギリギリ聞こえてるときなんか絶対に聞き間違いとかありそう。
詳しい操作説明書が無いので分からないんですが
なんですが、捕手以外でも操作ボタンはあるんだろうか?
例えば、もう一回押して~とか・・・あっ、それはゼスチャーでやればいいのか。
不意の電池切れも心配、でも電池じゃないんでしょうね、きっと。
それと今の時代ですからサイン伝達電子機器が専用受信機を持っている人だけに聞こえるならいいですがそのうち、盗聴もされそう。
そうなると今まではアナログのサイン盗み問題だったのがハイテクなサイン盗みになる心配もあります。
伝達電子機器の使用は強制ではない
サイン伝達電子機器「ピッチコム」は、今季からMLBで正式使用許可が下りました。
しかしメジャー30球団がすべて使用するかは分かりません。
ピッチコムの使用については、けして強制ではないんですよね。
使用するかどうかは各球団、各選手で臨機応変に対応できます。
まあ、テレビのリモコンが使えないようなご老人なら無理でしょうがバリバリのメジャーリーガーなら使わないということはないでしょう。
最初は慣れが必要かもしれないですが慣れてしまえば試合時間は大幅に短縮するはずです。
日本プロ野球でサイン伝達電子機器は使う?
まあ、日本プロ野球も早期にサイン伝達電子機器は採用するようになるでしょうね。
昨年、ヤクルトの村上選手が阪神のセカンドランナーがサイン盗みしているってアピールしていました。
まあ、この一見で村上選手は若干21歳で阪神ベンチの罵声に一歩も引かず男を上げましたからね。
話はちょっとそれましたが日本プロ野球でもサイン盗みがある以上、ピッチコムの使用が時間の問題でしょう。
野球発祥の地であるメジャーリーグがやることは基本同じことをやります。
もちろん、延長戦無制限みたいなのはマネできませんけど。
ただ、サイン伝達電子機器についてはメリットの方が多いし現役の選手にも評判が良い。
早ければ来季(2023年)にも日本でも採用されるんじゃないでしょうか?
野球のサイン盗みについての詳しい記事はこちら↓
まとめ
今回の記事は今季からメジャーリーグで採用が決まったサイン伝達電子機器「ピッチコム」についてまとめてみました。
ぱっと見、審判のボールカウンターにも見えますがもっとハイテク機器です。
バッテリー間のサイン交換が今までみたいに指を使って出すというアナログ方式は無くなります。
それでサイン盗みが防止できて、試合時間が短縮できる。
その他、メリットいっぱいのサイン伝達電子機器ですから日本も早期導入は間違いないでしょうね。
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